映画の出だしから美しい自信たっぷりな女性がさっそうと歩くシーンで始まる。
私は一瞬で心を掴まれた。
この映画はアイルランドとイギリスの合作映画で、主演もアイルランド出身のキリアン・マーフィ。
映像も美しく、舞台が1970年代ということでクラシックな服装や雰囲気を感じる事ができる。
内容としては主人公がこれほとがという程逆境に立たされて苦難ばかりの人生のように感じてもおかしくないのだが、当の本人はケロッと、しかしたくましく自分の人生を優雅に真っ直ぐ生きている。
状況は酷いのに、その主人公の大らかな素直な生き方と映画を盛り上げる70年代に人気だった歌がギャップを持たせて非常にシュール。
主人公が堂々と美しい姿で歩く時に流れる、The Rubettes - Sugar Baby Loveは悲しみを超えた強さとマッチしていて凄く感動的で爽快なシーンだった。
どんな苦難でも楽しくできる事がこの映画で学ぶ事ができる。
この映画のタイトル、『プルートで朝食を』とは、主人公の夢が詰め込まれている。
私は美しいものが好きだし、それを大切にする人間も大好き。
オネエと呼ばれる人達の生き方、見た目、意識は愛らしく尊敬する事が多々ある。
どんな事も面白おかしく変えて、自分の美を貫く彼女達が好き。
ベルリンのクラブで出会った彼女達にももう一度会いたいものだ。
旅の途中で
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