[映画]500日のサマー

私にはビターすぎた。
主人公が恋に落ちた女の子、サマーは独特な考えを持っていて、彼女が起こす破天荒な行動には理解が付いていかないところもあった。

また、主人公の男性はとにかくサマーにベタ惚れしていてそれ以外に目を向けることができなくなっていた。
彼の周りには本当に良い友人や家族(妹)がいるのだけど、彼はその大切ささえ見落としているのでは?と感じる部分があった。それほど彼女だけに夢中だったのだ。特に妹のレイチェル役のクロエモレッツは本当に率直で思いやりのある助言を兄に与えていて、その様子が本当に可愛い。

この物語のほとんどで彼は哀れな男に見えるのだけど、実際私は彼の気持ちにも共感できる。
多分誰しも"この人以外考えられない"、という気持ちを経験したことがあると思う。
その相手とうまくいっている時は何事も楽しく感じ、相手と別れた日には全て無くなれと思ってしまうほど落ち込む。

でもこれって、ヨガで言う"タマス"なんだな。
タマスとは、アウトサイドにばかり目が向き、本当の自分=魂に目が向いていない。
魂以外のアウトサイド要因に振り回されている。

恋愛に対して執着が強い人はすぐに振り回されると思う。
私もそう。
でもそれって結局自分を疲れさせるだけ。

一方で、純粋に恋愛を楽しんだっていいじゃんって気持ちもある。

※ただし、私はここ2年ほど恋愛から遠のいてきた為、恋愛の方法は忘れてしまった!

それはさておき、この映画の最後、主人公が気付く事がある。それは"偶然"が全てである事。

そう、きっとこの映画が伝えたいことは、私達は何も予測できなくて、偶然で成り立っているという事。


だから、あれだけ真剣な付き合いをするつもりはないと言っていたサマーが最後に結婚したように、出来事とは偶然なのかも、という事。

だから、私のこれからの恋愛において考えられる事はその偶然を楽しめばいいんじゃないかなぁと。

また、自分の魂に目を向ける事。

私は他人の評価など気にしないようにはできるけど、相手が好きな人となれば話は別になる。
この人から見た今の私はどうか、どうすれば好きになってもらえるか、などとあれこれ考えてしまいその時点でクタクタになってしまう。

しかしこれは以前の私。
これからは、私の苦手とする恋愛への執着からどれだけ逃れられ、自分の魂を見つめて、良いなと思った相手とその時を楽しめるかを感じていければと思う。

私は偶然を必然に変えて行きたいけど。


〜この映画の感想まとめ〜
私はもっと女性が生き生きと恋愛を楽しんでいる映画が好きだから、サマーが頭であれこれ考えたり、主人公の男性が好きな相手に振り回され落ちこぼれて行く様子が鮮明に描かれているこの映画はビターに感じた。
自分自身深く考えず、魂から楽しいと感じれる瞬間を恋愛の際でも増やしていきたいと感じた。

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